著者
内田 香奈子
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.1-11, 2018-07-01 (Released:2018-07-04)
参考文献数
24
被引用文献数
1

本研究の目的は,日本語版Emotional Approach Coping Scales(EAC)を開発し,特性的な情動焦点型コーピングが気分に与える影響を検討することであった。研究1では,EACについて5週間の期間をあけ2度の回答を参加者に求めた。その結果,EACは感情処理と感情表出の2下位尺度で構成され,いずれも高い信頼性と妥当性が示された。研究2では,日本語版EACとPOMSを用いて情動焦点型コーピングが日常の気分に与える影響を検討した。階層的重回帰分析の結果,感情表出は男女で怒り–敵意を,男性で疲労を高めた。一方,感情処理は男女で活気を高め,男性で疲労を低減した。さらに女性における交互作用も疲労において有意であった。本尺度を使用する際の制限や,今後の展望が論議された。

言及状況

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#1日1論文 今回は昨日の分 コーピング=ストレス処理に関して、情動焦点型のコーピングはその使用がどう気分に影響するか見解が一致していない そこで日本語版の尺度を開発し気分に与える影響を調べた 「特性的な情動焦点型コーピングが日常の気分に与える影響」 内田香奈子 https://t.co/Wd9nwNFn6W

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