著者
菅野 礼司
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.32-37, 2012-03-08 (Released:2017-02-10)
参考文献数
1
被引用文献数
4

電磁気学のマクスウェル方程式のなかの変位電流について,「変位電流」は存在せず,それは電場の時間的変化を示すだけであり,しかも変位電流が磁場をつくるという旧来の説は誤りであるという新説が,近年唱えられている。その新説の根拠とされる論理と,モデルについて吟味する。相対論的場の量子論による真空の物質性,作用伝達について相対論的遅延効果,および電磁場を媒介とする近接作用の立場を考慮すれば,その新説は疑わしい。「変位電流」は存在し,かつそれは磁場をつくると結論できる。

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「低周波のシンクロトロン放射」(笑)単語使ってるじゃないですか。短いツイートの中でブーメランとは中々の文才ですな。お流石であります。 なおマジレスすると極めて低周波のシンクロトロン放射をしております。電磁気学もう一回お浚いしたほうが良いみたいですね。 https://t.co/70BolJAhmu https://t.co/shlg7gORaK

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