著者
木村 恵子 並河 良治 曽根 真理
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
環境工学研究論文集 (ISSN:13415115)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.205-214, 2006-11-17 (Released:2011-06-27)
参考文献数
23
被引用文献数
1

スパイクタイヤの禁止に伴い, 冬期の交通安全確保のために凍結防止剤を散布することは必要不可欠なものとなっている. 近年は凍結防止剤の散布量が増加し, その環境への影響を懸念する声が高まってきている. 本研究では, 凍結防止剤の飛散量に関する物質収支把握, 植物への凍結防止剤噴霧試験, 全国での土壌塩分調査等を行い, 凍結防止剤による植物への影響について検討した. この結果, 土壌から植物へは影響の可能性が低いこと, 植物の地上部への付着による影響は路肩端から3mから5m程度以内で影響を及ぼす可能性があることが確認された. 国総研では, 平成13年度から凍結防止剤による沿道植物への影響に関する研究を行ってきた. 本論文は, これまでの研究成果をとりまとめるものである.

言及状況

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@tokishiro1206 不随して塩だと融雪剤にも入ってたなぁと思って調べたらこんな論文が。(結論としては、植生に影響するほどの塩分は残らないが、滞留する箇所は注意が必要っていう感じ。) 世の中知らないことがいっぱいだ。 https://t.co/09TGu5gne7

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