著者
小島 佳祐 片桐 一敏
出版者
公益社団法人 北海道作業療法士会
雑誌
作業療法の実践と科学 (ISSN:24345806)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.24-30, 2022-05-31 (Released:2022-05-31)
参考文献数
14
被引用文献数
1

片麻痺上肢機能評価においてFMAはエビデンスが高いとされるが,評価結果が治療計画にほとんど提供されていないとVelozoが述べており,治療計画立案のためにFMA keyformの利用を提唱している.FMA keyformによって選択された移行ゾーンは適切な挑戦レベルにあるため,準じた課題を実施し,クリアできれば次のステップへ移行していく.今回,脳卒中片麻痺患者1例に対し,FMAkeyformを用いてハイブリッドな治療を実施した結果,回復期における臨床的に意義のある最小値(MCID)を上回る改善を示した.通常の上肢機能改善よりも,本介入は有意に改善を促した可能性が考えられた.

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脳卒中片麻痺患者に ハイブリットな上肢訓練を短期間で実施した症例~keyformを参考にして~ FMAのkeyformを参考に入院時,中間,退院時と課題の難易度設定を行い,介入展開した報告。脳卒中分野は門外漢ですが,keyformの活用方法の理解が深まる論文。 https://t.co/ghHO0sMBhr

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