著者
西田 和正
出版者
公益社団法人 埼玉県理学療法士会
雑誌
理学療法 - 臨床・研究・教育 (ISSN:1880893X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.69-72, 2014 (Released:2014-02-05)
参考文献数
6

【目的】本症例は右視床出血により主に体幹筋群の筋活動低下を生じていたため,食事時に座位アライメントが崩れ,食事動作に一部介助を要していた。理学療法では座位能力向上を目標とし,担当チーム(Ns,PT,OT,ST)では食事動作向上を目標に挙げ,関わった。その結果,座位アライメントが改善し,食事動作の改善に繋がったので報告する。【方法】座位でのリーチングと長下肢装具を使用した立位保持練習を行い,体幹筋群・股関節周囲筋群へアプローチした。担当チームが食事時に関わり,その場で情報共有と発信を行った。【結果】内外腹斜筋の機能が向上し,座位で正中位を保持することができるようになった。食事では,良肢位で座位を保つことができ,食べこぼしが少なく自力摂取できるようになった。【結論】理学療法アプローチによって体幹・股関節周囲筋群の筋活動が向上し,それを担当チームで密に情報交換しながら関わったことで,向上した能力を実際の食事場面へ活かすことができたと考えられる。

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