著者
清水 裕 中野 冠
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.237-245, 2018-06-15 (Released:2018-06-15)
参考文献数
25

国産のエネルギー資源に乏しい日本は,海外の資源に頼らざるをえない.エネルギー・セキュリティの面で,産油国から原油や天然ガスを輸入する際のシーレーン上のチョークポイントリスクは,欧米各国に比べて大きくて重要であるが,これまで十分な考慮がされていない.本稿では,エネルギー多様性指標を使用した資源集中リスク,およびカントリーリスクに加えて,チョークポイントリスクを加味したリスク指標を提案する.従来,エネルギーセキュリティを国別に比較をする際には,それぞれ異なった単位の指標を統合化する必要があるが,この提案する指標は,各国が抱える上記の3 つのリスクを,直接的に比較することができる.また応用例として,資源輸入相手国をリスクの少ない国にシフトした場合のエネルギーセキュリティ度の変化を,簡便に定量評価することが可能である.

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@re_procon チョークポイント比率とかは、エネルギー白書とかでも、ちょいちょい目にしますが、 リスクと価格に関するお話っていうのは、さっと検索しただけでは、出てこないようですね。 商社とか金融関係の人は、こういうのでピンと来るのですかね。 https://t.co/8haYJYy0iA https://t.co/55ULbjb1Ym

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