著者
津村 亜紗子 齋藤(大塚) 香織 藤井 範子 藤田 郁尚 久原 丈司 大野 健剛
出版者
日本化粧品技術者会
雑誌
日本化粧品技術者会誌 (ISSN:03875253)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.33-40, 2016-03-20 (Released:2017-03-21)
参考文献数
8

整髪剤開発においてセット力およびその持続力は最も重要な特性であり,汗や湿度などの水分がそれらを低減させる最大の要因として認知されている。われわれはこれまで,「頭皮脂」が頭皮から毛髪に移行し,様々な剤型の整髪剤のセット力およびその持続力を低下させるという現象を見出した1)。本研究では,高湿度条件下における頭皮脂のセット力に与える影響,および頭皮脂の毛髪への移行挙動について検証を行った。その結果,高湿度条件下において頭皮脂の毛髪への移行が促進され,湿度によって低下したセット力が,頭皮脂によってさらに低下することが明らかとなった。これまで高湿度下において水分のみが整髪力低下の原因であると考えられてきたが,本研究により,水分と皮脂が共存することによって整髪剤のセット力をより低下させることが明らかになった。

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湿度が高くなると毛髪に移る頭皮脂の量が増え、性能が低下するんだそう。 頭皮のアブラが毛髪に移ることで整髪剤の性能は低下する - マンダムが確認 | TECH+ https://t.co/S7iAdkx0wq 元論文 https://t.co/2oRdn3giTU

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