- 著者
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大澤 友
- 出版者
- 一般社団法人 色材協会
- 雑誌
- 色材協会誌 (ISSN:0010180X)
- 巻号頁・発行日
- vol.88, no.6, pp.171-174, 2015-06-20 (Released:2015-09-20)
- 参考文献数
- 7
- 被引用文献数
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耐水性と洗浄性を両立するサンスクリーンを開発するために,酸性条件で疎水性を示し,アルカリ性条件で親水性を示すpH応答性に着目した。pH応答性ポリマーとしてMAUホモポリマー,AMPS/MAUコポリマーを合成した。どちらのポリマーもpH7程度で親疎水性が変化するという目的のpH応答性を有しており,AMPS/MAUコポリマーのほうがMAUホモポリマーよりも短時間で疎水性から親水性に変化することが明らかになった。AMPS/MAUコポリマーを酸化チタンに処理したところポリマー同様のpH応答性を付与することができ,pH5の緩衝液には分散しないが,pH10の緩衝液には分散した。AMPS/MAUコポリマー処理酸化チタンをサンスクリーンに配合したところ,高い耐水性と良好な石鹸での洗浄性を確認した。この結果,これまで実現しなかった耐水性と洗浄性を両立した新奇なサンクリーンを得ることができた。