著者
中村 伊知郎
出版者
総合危機管理学会
雑誌
総合危機管理 (ISSN:24328731)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.65-68, 2020 (Released:2020-12-10)

近年、観光地のキャパシティを超えて外国人観光客が訪れるオーバーツーリズム(Over-tourism)または「観光公害」が深刻になっている。これに関する研究の多くは、自然観光資源での環境への過負荷やアーバンツーリズムでのインフラへの負担にのみ重点を置いている。しかし、現在の日本でのオーバーツーリズムは、日本の在留資格制度などの外国人政策の不十分さなどから、将来の低所得外国人の流入と定住、それによる社会負担の増大と福祉水準の低下、文化摩擦と治安の悪化という危機を招来しうる。 本稿では、観光をサービス貿易の形態から捉え、サービスを提供する外国人の流入と定住がどのように起こり、それが今後どのような問題をもたらすのかを考察し、その対策としての政策を提示した。

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@worldsoccer2022 そういう軽い話ではなく、また異文化を理解すべきなのは観光客のほうなんですよね。住民の日常生活に支障をきたすほどの観光招致はやり過ぎだし、実際大阪や京都は中国のようでした。儲けるのも中国資本でデメリットが上回ります。 https://t.co/wL7RPTJqdF

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