著者
稲垣 宏樹 権藤 恭之
出版者
バイオメカニズム学会
雑誌
バイオメカニズム学会誌 (ISSN:02850885)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.18-22, 2003 (Released:2004-02-27)
参考文献数
20
被引用文献数
2

著者らが行った東京百寿者研究の結果を中心に, 百寿者の認知及び身体機能の状態と機能維持のための要因を検討した. 多くの百寿者では全般的な認知機能の低下が示され, 従来加齢の影響を受けにくいとされる結晶性知能についても低下が認められた. 身体機能も全般的に低下しており, 特に移動能力において低下が顕著であった. また, 百寿者の特徴として, 認知機能が身体機能の状態と強く関連していた. これらの機能的側面の低下は, 生理的な加齢に強く影響されており, 免れ得ないものである. 超高齢期のサクセスフル·エイジング達成には, 低下した機能を補完する方向での多方面からの積極的介入が重要であると考えられる.

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@sakurakosensei @tomato__student https://t.co/5VqDq6UMKY こちらには低下すると書かれていました。「生涯」がいつまでのことを言うのかが論点のような気がします。

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