著者
洞田 慎一
出版者
素粒子論グループ 素粒子論研究 編集部
雑誌
素粒子論研究 (ISSN:03711838)
巻号頁・発行日
vol.97, no.1, pp.1-86, 1998-04-20 (Released:2017-10-02)

N=2超対称性を仮定した非可換ゲージ理論の真空構造に関して、SeibergとWittenは、解析的な手法で厳密解を得る事に成功した。彼らの手法は、N=2超対称性非可換ゲージ理論に対して、Dualityと複素解析に現れるRiemann面の取扱いの手法を新たに導入し、理論の非摂動効果を解析的に厳密に計算することを可能にした。この理論はSeibeg-Witten Theoryとも呼ばれる。このとき、Seiberg-Witten Theoryに現れるRiemann面を考えてみると、String Dualityとの関連が強いことが明らかになってきた。ゲージ理論に現れたRiemann面が、弦理論においてM-Theoryに関係することが調べられている。これは、弦理論のもつ真空構造が、場の理論のもつ非摂動効果を含んだ真空構造と一致することを意味している。この卒業論文では、N=2超対称性非可換ゲージ理論について解析し、場の理論と弦理論の関係をまとめた。

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Seiberg-Witten Theory and String Duality 洞田 慎一 https://t.co/O9LzwVi8qG 1994年(7月15日にarXivに登場)のSeiberg-Witten理論が、1998年3月(1997年度)には卒論でレビューされたのか
弦理論との関係にも触れたものとして https://t.co/kOeitVLarz 夏学の講義録としては https://t.co/aKie8YjS20 https://t.co/ifF9sTin2a などです

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