著者
深江 航也 高原 剛 石渡 正浩
出版者
一般社団法人 千葉県理学療法士会
雑誌
理学療法の科学と研究 (ISSN:18849032)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.14_21-14_25, 2023-03-24 (Released:2023-03-24)
参考文献数
4

本稿では,理学療法士の卒前教育と新生涯学習制度と当院での教育システムを融合した取り組みと,今後の展望をまとめた。近年,卒前教育の違いや,コロナ禍の影響で十分な臨床実習を経験できていないことなどで新入職員の能力はスタッフ間で様々であり,十分な指導や手助けが必要な新入職員が多いのが現状である。その為,当院では独自の患者レベル分け,チェックリストを用いながら個々のスタッフの成長スピードに合わせた教育システムを展開している。課題として,On the Job Training(以下OJT)を中心とした教育システムを導入しているが指導者を担う経験者数が少なく,一人の指導者に負担が多くかかる現状に陥っている。多くのスタッフに一定水準の卒後教育を提供し,安全に理学療法を提供することができる能力を担保するために当院の教育システムと新生涯学習制度の融合は必要であると考える。

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