著者
南 駿介 髙取 宗茂 白山 洸 沖田 歩樹 中村 柚咲 髙橋 希元
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
pp.20-00014, (Released:2020-08-28)
参考文献数
53
被引用文献数
2 8

寿司店で提供されている13-31日間長期熟成したカンパチ,アオリイカ,マカジキおよびシマアジの熟成前後における呈味成分とテクスチャーの変化を検討した。その結果,イノシン酸(IMP)含量,硬さ,水分含量および圧搾ドリップ率が低下し,遊離アミノ酸含量は増加していた。またK値は46.7-76.5%を示し,SDS-PAGEによるタンパク質分解が観察された。本研究結果は,熟成魚介類が鮮度を重視する既存の生食用魚介類の知見とは大きく異なる特徴を有し,新たな水産食品として利用できる可能性を示唆した。

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熟成により生じる微生物増殖やヒスタミン含量の増加など,食中毒を引き起こす可能性のある要因についても詳しく検討する必要がある。 安易な長期熟成は大きなリスクを伴うため推奨できない。 自分は熟成肉作りも熟成魚作りも低温調理もするけれど奥が深いです。 https://t.co/719qDdSRwe https://t.co/kgJ00ZCzxL
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