著者
府川 昭世
出版者
学校法人 三幸学園 東京未来大学
雑誌
東京未来大学研究紀要 (ISSN:18825273)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.1-12, 2009-03-20 (Released:2018-12-04)

近年、知的障害はないのに学習がスムーズに進まないとか、集団生活がうまくいかない子どもたちが目立ってきている。発達障害者支援法(平成 16 年 12 月 10 日法律 167)に基づき、文部科学省はこれらの子どもたちを「発達障害児」と考え、特別な支援教育を必要として、全国都道府県に早急な対策を講じるよう通達を出した。「発達障害児」とは、①学習障害(LD)②注意欠陥多動性障害(ADHD)③広汎性発達障害(PDD)などをもつ子どもたちを指しているが、これらの子どもたちは言語障害や運動障害を合併していたり、二次障害として反抗挑戦性障害や行為障害をおこしていたりする。対人関係や社会生活上の失敗体験による不安障害、気分障害、適応障害が並存していることが多い。 筆者が 20年にわたって、地域発達相談・小児科心理臨床・保育園幼稚園小学校カウンセリング・児童養護施設心理相談において担当したケースのうち「発達障害」に該当するのではないかと考えられる代表的なケースの療育について概観し、予後を左右する要因を考察する。

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ぶっちゃけすぎだろう。 > 医療を受ければ ADHD はすべて改善されるかというとそうではない。90% は有効だといわれているが、環境要因(愛情深いが現実検討能力のある母や家族の存在)が整わないと改善には向かわない https://t.co/4OIruBbUq6

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