著者
井坂 吉宏 森脇 恵美子 沼口 隆太郎 日浦 義和
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.64, no.4, pp.277-283, 2021-04-30 (Released:2021-04-30)
参考文献数
14

通院加療中の2型糖尿病患者の長期的な血糖コントロール不良に関連する因子を明らかにするために後ろ向き観察研究を行った.1年以上通院しているHbA1c 8 %以上の患者62例を抽出し,主治医にアンケート調査を行い不良要因の項目を作成,HbA1cの推移を予測する因子について解析を行った.2年間通院を継続していた53例のうち,2年後HbA1cが8 %未満に改善したのは23例(43 %)で,ロジスティック回帰分析にて調査開始時HbA1c高値,通院年数が長い,若年が2年後HbA1cの非改善に,独立して有意に関連していた.また通院しているが血糖コントロール不十分な患者の多くは心理行動面の問題を抱えており,複数以上の問題を有する患者では,そうでない患者と比べて有意に年齢が若く,HbA1cの改善も乏しかった.こういった患者に対してどのような援助ができるのか,議論が必要である.

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題名に目が止まって拝読。その後施設名に気づく。 受付日: 2020/07/07 ということは、病院体制の変更後に提出されたという事。尊敬いたします。 J-STAGE Articles - 血糖コントロール困難な2型糖尿病患者における主治医からみた不良要因と血糖推移の予測因子に関する検討 https://t.co/tnGQPDLiQf

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