- 著者
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影山 洋
- 出版者
- 一般社団法人 日本糖尿病学会
- 雑誌
- 糖尿病 (ISSN:0021437X)
- 巻号頁・発行日
- vol.43, no.1, pp.47-50, 2000-01-30 (Released:2011-03-02)
- 参考文献数
- 17
- 被引用文献数
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清涼飲料水ケトーシスの経過中に各種膵酵素の上昇がみられた症例を報告する. 症例は44歳女性, 普段から1.5lのペットボトル入りの清涼飲料水を1~1.5本飲んでいたが, 口渇, 多尿が出現し, 2~3本飲むようになり, 意識障害が出現したため入院. 血糖1, 088mg/dlで, ケトアシドーシスを呈した, アミラーゼ, リパーゼ, トリプシン, エラスターゼIなどの膵酵素の上昇がみられた. 腹痛や膵の腫大などの所見はなかった. 食事療法のみで血糖コントロール良好となった. 入院前のBMI 28.7kg/m2, 尿中CPR 100.9μg/日, 抗GAD抗体, 抗ラ氏島抗体, 抗インスリン抗体などの自己抗体は陰性であった, 清涼飲料水ケトーシスに伴う膵酵素の上昇を示し, 急性膵炎の診断基準をみたさない症例は本例が第1例である.