Ken Matsuoka

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kashino: 鳩山由紀夫元総理大臣が共著で1980年に出したエッセイに、大相撲の勝ち星についての考察があるのだ。 宮川 雅巳, 鳩山 由起夫 強さと試合形式の合理性(スポーツOR PART-II) perations research as a management science research 25(10), 649-657, 1980-10-01 http://ci.nii.ac.jp/naid/110001186713 基本的な解説は、経験的に言われてきた「前頭4枚目から小結のランクの力士が勝ちにくい」現象の理由を探っている。その理由は、このランクの力士は、取り組みの可能性として上位の力士との対戦機会が多いからだ、としている。 しかしだ、最後の「おわりに」が鋭い。 “これまで試合形式に関して、標準的なモデルをたてて議論をすすめてきたが、スポーツはこのような当たり障りの無いモデルでは説明のつかないところに面白さがあるのかも知れない。昨年一年間に、7勝7敗で千秋楽を迎えた幕内力士は35人いたが、何人勝ち越したかご存知だろうか。実に28人である。今年もその傾向は続いている。すなわち、瀬戸際の力士は並外れて「強く」なるのであり簡単な算術モデルでは及びもつかないのである。” スゴイ!今から30年以上も前、しかもDuggan&Levitt (http://bit.ly/hj0ArW) の20年も前に、暗黙的なカッコ付きの”「強く」“という表現で、大相撲の勝ち星の八百長を指摘していたのか! #実はこのネタは今やっている@ITの連載「大相撲のアノーマリー」(http://bit.ly/gnsaMM)の隠し玉にとっていたのだが、最近Twitterで出回っているのを見掛けたので仕方なく蔵出し…。