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投稿一覧(最新100件)
「温泉紀行誌」 富永勇 著 (富永勇, 1942) の初版は昭和十四年。近代デジタルライブラリーに所蔵されているのは十七年の再版です。戦時色も強まっている頃なので印刷用紙の手配も大変だったのではないのでしょうか?静岡県の地方出版であるのと「非売品」であることが幸いしたのではないでしょうか?
実際の旅行が行われたのは大正十五年九月(「奥伊豆の温泉巡り」)と昭和五年一月(「新年二日の温泉遊び」)です ...
今回は珍しい読み物をみつけました。昭和十七年に「金の星社」から出版された中島徳行著「日本見学旅行 1」です。出版社の名前からも推察できるように児童向けの本です。
小学校六年生の昭男君と五年生の和子さんが、出版社に勤めている旅行記者のお父さんと東海道を名古屋まで行き、そこから木曽路を辿って戻ってくる旅物語です。
昭男君と和子さん。まさに昭和の子供です。前年に太平洋戦争が始まっています。文中にもそ ...
下田とは直接関係がないのですが、依田勉三についての文献を引用します。
「北辺・開拓・アイヌ」高倉新一郎 (竹村書房, 1942)
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1267111/109?viewMode=
依田勉三翁の銅像
昭和十六年六月二十二日。十勝開墾の先駆者依田勉三翁の銅像除幕式が帯廣市に於て擧行された。洋服の上に蓑傘を著け、鍬を杖にし ...
下田とは直接関係がないのですが、依田勉三についての文献を引用します。
「北辺・開拓・アイヌ」高倉新一郎 (竹村書房, 1942)
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1267111/109?viewMode=
依田勉三翁の銅像
昭和十六年六月二十二日。十勝開墾の先駆者依田勉三翁の銅像除幕式が帯廣市に於て擧行された。洋服の上に蓑傘を著け、鍬を杖にし ...
明治三十四年の東京湾汽船の「東京下田及御蔵島間乗客賃金表」というのを見つけました。
東京を出て、熱海、網代、伊東、稲取、見高、河津、下田、新島、三宅島、御蔵島と言う経路で、東京~熱海が九十銭、以下網代まで一円、伊東が一円十銭、稲取一円三十銭、見高一円三十五銭、河津一円三十五銭、下田一円五十銭、新島二円、三宅島三円、御蔵島四円となっています。
「一ヶ月航海度数數十五回」と表題にあり、別掲で「東京 ...
明治三十四年の東京湾汽船の「東京下田及御蔵島間乗客賃金表」というのを見つけました。
東京を出て、熱海、網代、伊東、稲取、見高、河津、下田、新島、三宅島、御蔵島と言う経路で、東京~熱海が九十銭、以下網代まで一円、伊東が一円十銭、稲取一円三十銭、見高一円三十五銭、河津一円三十五銭、下田一円五十銭、新島二円、三宅島三円、御蔵島四円となっています。
「一ヶ月航海度数數十五回」と表題にあり、別掲で「東京 ...
明治三十四年の東京湾汽船の「東京下田及御蔵島間乗客賃金表」というのを見つけました。
東京を出て、熱海、網代、伊東、稲取、見高、河津、下田、新島、三宅島、御蔵島と言う経路で、東京~熱海が九十銭、以下網代まで一円、伊東が一円十銭、稲取一円三十銭、見高一円三十五銭、河津一円三十五銭、下田一円五十銭、新島二円、三宅島三円、御蔵島四円となっています。
「一ヶ月航海度数數十五回」と表題にあり、別掲で「東京 ...
村松春水の「実録唐人お吉」(平凡社)が国立国会図書館の近代デジタルライブラリーに収録され、オンラインで閲覧、DL出来るようになっていました。冒頭の写真だけでも結構な見ものです。
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1189322
林芙美子の「下田港まで」です。
近代デジタルライブラリーでのURLは
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1685912/95?viewMode=
です。
下田港まで
林芙美子
四月二十二日。私は下田の黒船祭を見に行きました。
修善寺から下田の港まで十二三里もあるさうですが、やつと天城越えを ...
林芙美子の「下田港まで」です。
近代デジタルライブラリーでのURLは
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1685912/95?viewMode=
です。
下田港まで
林芙美子
四月二十二日。私は下田の黒船祭を見に行きました。
修善寺から下田の港まで十二三里もあるさうですが、やつと天城越えを ...
今回も長くて恐縮です。
大正期から昭和にかけて伊豆半島を一周する鉄道を誘致しようという「伊豆循環鉄道期成同盟会」が設立され、昭和元年に当時の著名なジャーナリストとして知られていた徳富蘇峰を招き、伊豆の知名度向上を図り、以て鉄道の実現に寄与させんとしたのでしょう。
徳富蘇峰の「伊豆遊記」から下田に関わる部分を抜粋して紹介します。
「蘇峰先生伊豆遊記」
徳富蘇峰(伊豆循環鉄道期成同盟会、 ...
今回も長くて恐縮です。
大正期から昭和にかけて伊豆半島を一周する鉄道を誘致しようという「伊豆循環鉄道期成同盟会」が設立され、昭和元年に当時の著名なジャーナリストとして知られていた徳富蘇峰を招き、伊豆の知名度向上を図り、以て鉄道の実現に寄与させんとしたのでしょう。
徳富蘇峰の「伊豆遊記」から下田に関わる部分を抜粋して紹介します。
「蘇峰先生伊豆遊記」
徳富蘇峰(伊豆循環鉄道期成同盟会、 ...
与謝野晶子の「伊豆遊記」を紹介します。大正十二年の元旦から数日の伊豆滞在の記録です。夫、鉄幹ともう一人の三人旅の様です。鉄幹は旅先に「鷗外全集」のゲラを持ち込んで校正をしています。夫婦そろって売れっ子でしたからね。
最後の部分に、下田の芳しくない記述がありますが、あくまで晶子が土地の人から聞いた話です。私に責任はありませんので、その辺りはよろしくお願いします。
底本は近代デジタルライブラリーで ...
与謝野晶子の「伊豆遊記」を紹介します。大正十二年の元旦から数日の伊豆滞在の記録です。夫、鉄幹ともう一人の三人旅の様です。鉄幹は旅先に「鷗外全集」のゲラを持ち込んで校正をしています。夫婦そろって売れっ子でしたからね。
最後の部分に、下田の芳しくない記述がありますが、あくまで晶子が土地の人から聞いた話です。私に責任はありませんので、その辺りはよろしくお願いします。
底本は近代デジタルライブラリーで ...
国立国会図書館の近代デジタルライブラリーで下田に関する文献をさがしています。松崎天民の「温泉巡礼記」に伊東、長岡、修善寺、湯ヶ島、吉名などが取り上げられていますが、残念ながら下田には足を延ばしていません。
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/959232/107?tocOpened=1
この松崎天民という人は、ルポライターの嚆矢のような方で、明治末から ...
若山牧水も全国津々浦々を旅して、歌を詠んで、大酒喰らってという一生だったので、伊豆がらみの文章は無いかと探しましたが、下田に直接関わるものは今のところ見つからないので、伊豆石を詠んだ和歌があったので参考までに記録しておきます。
「山桜の歌」 (新潮社, 1923) から「伊豆石山」の十三首です。
冒頭の一首に「小松山」とあるので真鶴辺りで詠んだ連作だと思います。
なお、同書には「湯ケ島雑詠」 ...
ずっと、幕末・明治初年(江戸者としては意地でも「維新」などと言う言葉は使いません。敢えて言うのなら「瓦解」ですね)の来日外国人が書いた紀行文で下田を探していましたが、明治期の日本人による紀行文も興味深いことに気づきました。
当時の文献を読み始めたきっかけは「アイヌ史」で、偏見の少ない外国人の客観的な記述や、アイヌ語及び当時の日本語が外国人の耳にどう聞えていたのかに興味を持ってからです。
今回、 ...
島崎藤村は明治四十二年に、友人の田山花袋、 蒲原有明、武林夢想庵の四人で伊豆を旅行し、その紀行文「旅」(初出時の題名。後に「伊豆の旅」)を著しました。
その中から、下田に関わる部分を書き出してみました。国立国会図書館の近代デジタルライブラリーにある「現代小説全集」(1925年新潮社)のPDFから文字起しをしたが、作業を完了したところで、「青空文庫」に収録されていることが分りました。
無駄な時間 ...