著者
中本 崇
出版者
福岡県水産海洋技術センター
雑誌
福岡県水産海洋技術センター研究報告 (ISSN:09192468)
巻号頁・発行日
no.18, pp.173-214, 2008-03 (Released:2011-01-17)

ミジンコ類の大量培養技術の開発と魚介類幼生への餌料効果に関する研究。淡水産枝角類は、湖沼、水沢地等の淡水域に広く分布し、ミジンコと俗称される小型の甲殻類である。冷水域を好む北方性種と、温暖な地域を好む南方性種とに区別され、我が国では80種以上が知られているが、分類学的な研究が進むとさらに多くの種数が加わるものと考えられている。また、仔魚期の淡水魚の主要な初期餌料となっており、その観点からも多くの研究がなされている。そこで、室内の制御環境下で淡水産枝角類のバッチ式高密度培養技術を開発し、淡水魚類幼魚の生物餌料とすることを目的とした。また、高密度大量培養した淡水産枝角類に海産魚介類に必要な高度不飽和脂肪酸を強化し、海産魚介類幼魚の生物餌料として適しているか否かも併せて検討した。

言及状況

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下のURLの論文は、ミジンコの培養や耐久卵からの孵化などについて興味深い実験が多く記載されています。去年の秋から、時折、この論文を参考にしながら実験や飼育をしています。https://t.co/5l8oIZjegK
<引用>鶏糞抽出液には分析の結果,雌のニワトリ由来と推測されるエストロゲンが含まれていることから,これらの化学物質がミジンコに直接作用することによって、ミジンコの増殖を促進するような機構も存在すると考えられる。</引用> https://t.co/mkO5EMF8G0 より

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