著者
秋山 清二
出版者
日本水産學會
巻号頁・発行日
vol.76, no.5, pp.905-912, 2010 (Released:2011-05-27)

海底に残置された逸失刺網の漁獲継続期間について検討するため、千葉県館山湾の海底に刺網を2000日間浸漬し、浸漬時間と羅網個体数の関係を調べた。刺網にはイセエビ15個体、イセエビ以外の甲殻類25個体、腹足類8個体、魚類5個体、その他2個体の合計55個体が羅網した。羅網個体数は実験開始直後に急増し、浸漬11日目に最大となった後、減少した。羅網個体数の減少過程は指数関数で表され、漁獲継続期間は182日と推定された。漁獲継続期間はイセエビや魚類では短く、イセエビ以外の甲殻類や腹足類ではより長期に及んだ。

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