著者
國崎 貴嗣
出版者
[岩手大学農学部]
巻号頁・発行日
no.47, pp.49-58, 2016 (Released:2016-11-22)

単純無作為抽出法により,標本の大きさ96個(スギ79林分,アカマツ12林分,カラマツ5林分)の標本が得られた。間伐時の林齢における中央値は38年,本数間伐率における中央値は48%,間伐直後の推定相対幹距における中央値は18.6%であった。信頼度95%で母比率の信頼区間を推定すると,強度間伐実施から5~8年が経過した母集団全体のうち,下層植生被度が4以上であった林分割合は81~94%であった。また,低木層が形成された林分割合は62~80%であった。強度間伐実施後5~8年の場合,経過年数が1年増えるごとに,下層植生被度が4未満になりやすく,また,樹種がアカマツ・カラマツの場合,スギよりも低木層が形成されやすかった。

言及状況

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岩手県森林環境税で強度間伐実施後5 〜8年後に下層植生繁茂していたが、年数経過すると下層植生被度が減少。低木層が発達するには前生稚樹が必要。 國崎2016 https://t.co/W9uBmYOeC9 #強度間伐 #下層植生

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