著者
林 秀司
出版者
東北地理学会
雑誌
季刊地理学 = Quarterly journal of geography (ISSN:09167889)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.126-138, 1998-06-15
参考文献数
11
被引用文献数
1 3

近年育成されたいくつかの水稲うるち米の良食味品種の普及を, GISソフトの Arc/Info を使って作成した作付比率の分布図を用いて, 地域的普及の視点から明らかにした。<br>多くの品種の普及地域は育成道府県に限定されているが, あきたこまち, キヌヒカリ, ヒノヒカリ, ひとめぼれは比較的広範囲に普及した。あきたこまち, ヒノヒカリ, ひとめぼれには育成県とその周辺で高い普及率を示す距離減衰的な普及パターンを示すと同時に, 飛地的な普及パターンが認められた。一方, キヌヒカリは明確な普及の中心がみられず, 分散的に普及した。このような水稲品種の普及には, 奨励品種の指定等の政策的要因が影響していることが考えられる。

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『GIS×食味』に関するミクロスケールでの研究報告って無いのな。 まぁ当然だよね、だって「こっちは美味しい、こっちは美味しくない」なんて言えないもんね。 (消費者心理としては知りたい) 食味低くても、それが判明すればサイエンスの力でなんとかすることができるかも https://t.co/FzSkrytkJd

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