著者
橋詰 直孝
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.86, no.10, pp.1857-1861, 1997-10-10
参考文献数
7
被引用文献数
1 2

患者6252名中Mg異常は1246名(19.9%)と多く,低Mg血症の最も多い臨床症状は人格の変化で,高Mg血症の最も多い臨床症状は排尿障害であった.アルコール常用者には多数の低Mg血症を認めた.アルコール離脱症候群の症候の中にはMg異常による臨床症状と類似している.また骨代謝にもMgは関連している. Mg異常は見落とす可能性があるので臨床家はMg代謝異常にもっと注意を向ける必要がある.

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