著者
国枝 武美 山本 晋一郎
出版者
The Japan Society of Hepatology
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.40, no.10, pp.537-540, 1999-10-25

C型肝炎ウイルスが原因と考えられる劇症肝炎の1例を経験したので報告する. 症例は73歳, 男性. 平成10年6月26日頃より, 全身倦怠感, 食思不振を自覚し軽度の肝機能異常を指摘された. しかし症状は改善せず肝機能の悪化も認めたため, 7月11日近医に入院した. 重症急性肝炎と診断され, グルカゴンーインスリン (GI) 療法などの治療を受けたが肝機能の改善はみられず, 意識レベルの低下も認めたため7月13日当科へ紹介され入院した. 入院時, 肝性昏睡II度, PT35.2%から劇症肝炎 (亜急性型) と診断した. 直ちに血漿交換, ステロイド療法などを施行し意識レベルおよび肝機能は回復した. 本例はHAV, HBV, CMV, EBVに加え自己免疫および薬剤などの関与は否定された. 血液汚染歴はなく感染経路は不明であるが, 入院時よりHCV-RNAが検出され, さらに少し遅れてHCV抗体価の出現がみられ, 経過よりHCVによる劇症肝炎と考えられた. C型肝炎ウイルスによる劇症肝炎の発症は比較的まれと考えられたので報告した.

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こんな論文どうですか? 73歳男性にみられたHCV初感染による劇症肝炎の1例(国枝 武美ほか),1999 http://t.co/Fy6HDoVw
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