著者
村上 理都子 白田 昭
出版者
日本蠶絲學會
雑誌
日本蠶絲學雜誌 (ISSN:00372455)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.135-142, 1998-10-27
参考文献数
15
被引用文献数
1

クワ暗斑病菌, <i>Myrothecium roridum</i> が生産する毒性成分はセイタカアワダチソウ, ヨモギ, ギシギシ, エノコログサなどの雑草を含む46種の植物に毒性を示した。その中で, クズ, ヤブガラシ, ツキミソウには強い毒性を示し, オオバコ, ドクダミ, ススキ, ササには極めて弱い毒性しか示さず, 本毒性成分は選択毒性をもつことが示唆された。また, 本毒性成分の植物への毒性は展着剤の添加により著しく高まった。本成分の生産に適した培地はジャガイモ・スクロース・寒天培地, 培養温度は25-30℃であり, 水で容易に抽出できた。また, 熱安定性であることから, 80℃3分間で殺菌しても活性は低下しない。本毒性成分の雑草への毒性, 生産性, 植物の選択性等の性質は除草剤としても適しており, 有用な資材となる可能性がある。

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こんな論文どうですか? クワ暗斑病菌(Myrothecium roridum)の生産する毒性成分の生産条件および各種植物に対する毒性(村上 理都子ほか),1998 https://t.co/gsusCQLaux クワ暗斑病菌, <i>Myrothec…
こんな論文どうですか? クワ暗斑病菌(Myrothecium roridum)の生産する毒性成分の生産条件および各種植物に対する毒性(村上 理都子ほか),1998 https://t.co/gsusCQLaux クワ暗斑病菌, <i>Myrothec…

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