- 著者
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田中 健治
小林 秀誉
永田 忠博
真鍋 勝
- 出版者
- [日本食品衛生学会]
- 雑誌
- 食品衛生学雑誌 = Journal of the Food Hygienics Society of Japan (ISSN:00156426)
- 巻号頁・発行日
- vol.45, no.2, pp.63-66, 2004-04-25
- 被引用文献数
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15
米はマイコトキシン汚染の少ない穀物である.ところが,1998年には,台風で倒伏し水に浸かったイネがあり,この米は褐色に着色していた.この年は,国内ではムギの赤かび病が大発生した年でもあったので,この米についてトリコテセン系マイコトキシンの抽出を行い,分析した.定性は,GC/MSで,定量はGC-ECDで行った.その結果,デオキシニバレノール (DON),フザレノン-X (Fus.-X),ニバレノール(NIV)のトリコテセン系マイコトキシンが検出された.米でのDONの汚染は報告されているが,現在著者の知る限りでは,Fus.-Xの汚染報告は初めてである.