著者
片岡 久美
出版者
社団法人日本気象学会
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.50, no.9, pp.705-714, 2003-09-30
参考文献数
14
被引用文献数
2

北太平洋西部中緯度を1961〜1990年に通過した台風について,気象庁編『TROPICAL CYCLONE TRACKS IN THE WESTERN NORTH PACIFIC 1951-1990』を用い,熱帯低気圧(TD)の期間や温帯低気圧化後の期間も含めて,経路の特徴を調べた.方法として,台風が,北緯25°〜45°の5本の緯線を通過した際の経度によって経路の東西方向の位置を,緯線を通過した回数によって北上の程度を,それぞれ代表させ,その特徴を全平均と月別平均の形で示した.また,中心気庄と経路との関係も調べた.得られた東西方向の特徴は,太平洋高気圧の影響で説明できた.北方向の特徴は,北上の程度が大きいほど25Nにおける中心気圧が低いなどの特徴が得られ,中心気圧の深さが,北上の程度に影響を与えている可能性が示唆された.また,この結果は,定義上の台風のみによる集計でも確認された.

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こんな論文どうですか? 北太平洋西部中緯度における台風にまで発達した擾乱の経路(片岡 久美),2003 http://t.co/sa87E8xA6r
こんな論文どうですか? 北太平洋西部中緯度における台風にまで発達した擾乱の経路(片岡 久美),2003 http://t.co/wBVPjJfW

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