- 著者
-
加藤 智絵里
- 出版者
- 日本口腔・咽頭科学会
- 雑誌
- 口腔・咽頭科 = Stomato-pharyngology (ISSN:09175105)
- 巻号頁・発行日
- vol.17, no.3, pp.285-288, 2005-06-01
- 参考文献数
- 8
- 被引用文献数
-
1
2002年4月より, 神戸大学附属病院にて口腔.中咽頭癌患者の摂食・嚥下リハビリテーションに言語聴覚士がかかわるようになった.術前より嚥下のリハビリテーションについてオリエンテーションを行い, 術後早期から間接嚥下訓練と直接嚥下訓練を実施した.3食経口摂取可能になった日数は, 舌部切は平均7.1日, 舌半切は平均30.4日, 舌亜全摘以上では1ヶ月以上, 中には10ヶ月近くかかる症例もみられた.中咽頭癌は平均約1ヶ月強であった.摂食・嚥下リハビリテーションにおける言語聴覚士の役割について述べる.