著者
河野 えみ子 福井 順子 今井 玲 寺村 重郎 井野 千代徳 山下 敏夫
出版者
日本口腔・咽頭科学会
雑誌
口腔・咽頭科 = Stomato-pharyngology (ISSN:09175105)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.199-207, 2003-02-28
参考文献数
4
被引用文献数
1

うがい効果を十分に得るためには, 含嗽剤の殺菌作用と機械的除菌作用を有効に活用することにある.また, 咽頭炎などの感染症には "咽頭型" のうがいを, 口内乾燥症には "口蓋型" のうがいと疾患別のうがい方法を考案して作成したパンフレットを用いてうがいの指導にあたってきた.うがい教室に参加した症例を対象として, うがい効果を検討した.<BR>口内乾燥症は「口がかわく場合」のうがい方法を6ヵ月実施後, 40%に自覚的に効果があった.手術を勧められた習慣性扁桃炎患者に「のどが痛い場合」のうがいを6ヵ月実施後, 53%が扁桃炎の発症が減少して改善がみられ, 今回手術を見送った.掌蹠膿疱症14例は「のどが痛い場合」のうがいを6ヵ月実施後, 10例に改善がみられ今回手術を見送った.
著者
堀田 修
出版者
日本口腔・咽頭科学会
雑誌
口腔・咽頭科 = Stomato-pharyngology (ISSN:09175105)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.37-42, 2010-03-31
参考文献数
7

慢性上咽頭炎はそれ自体が症状を欠き, 内視鏡検査では肉眼的に判別困難であるため, 臨床現場で耳鼻咽喉科医の注目を集めることは稀である. しかし, 上咽頭表層のリンパ球は健常者においてもT, B細胞とも活性化された状態にあり, 上咽頭は口蓋扁桃同様に生理的炎症部位である. 急性咽頭炎を伴う感冒時にはCD4細胞の活性化が増強され, 回復期にはB細胞の活性化の亢進が認められる. 上咽頭の線毛上皮細胞はMHC class II抗原を発現し抗原提示能を有することから, 上咽頭における抗原の慢性刺激により生じた慢性上咽頭炎が扁桃性病巣感染, 歯性病巣感染と同様な病巣感染的役割を果たし, 二次疾患の発症に関与することが推察される.
著者
加藤 智絵里
出版者
日本口腔・咽頭科学会
雑誌
口腔・咽頭科 = Stomato-pharyngology (ISSN:09175105)
巻号頁・発行日
vol.17, no.3, pp.285-288, 2005-06-01
参考文献数
8
被引用文献数
1

2002年4月より, 神戸大学附属病院にて口腔.中咽頭癌患者の摂食・嚥下リハビリテーションに言語聴覚士がかかわるようになった.術前より嚥下のリハビリテーションについてオリエンテーションを行い, 術後早期から間接嚥下訓練と直接嚥下訓練を実施した.3食経口摂取可能になった日数は, 舌部切は平均7.1日, 舌半切は平均30.4日, 舌亜全摘以上では1ヶ月以上, 中には10ヶ月近くかかる症例もみられた.中咽頭癌は平均約1ヶ月強であった.摂食・嚥下リハビリテーションにおける言語聴覚士の役割について述べる.
著者
小林 祐希 野澤 はやぶさ 後藤 孝 吉崎 智貴 高原 幹 原渕 保明
出版者
日本口腔・咽頭科学会
雑誌
口腔・咽頭科 = Stomato-pharyngology (ISSN:09175105)
巻号頁・発行日
vol.17, no.3, pp.289-296, 2005-06-01
被引用文献数
8 5

ベーチェット病は, 口腔咽頭などの消化管粘膜潰瘍, ぶどう膜炎などの眼病変, 結節紅斑などの皮膚症状, 外陰部潰瘍など多彩な症状を呈する原因不明の炎症性全身疾患でりしばしば治療に難渋する.<BR>ベーチェット病の中には上気道炎や扁桃炎によって発症または症状の悪化がみられる症があるとの報告があり, 扁桃病巣感染症の一つと考えられている.今回我々は, 扁桃病感染症が疑われたベーチェット病4症例に対し両側口蓋扁桃摘出術 (扁摘) を施行したで報告する.<BR>扁桃炎の既往, および扁桃炎時にベーチェット病の症状が増悪したエピソードのある症例では, 扁摘によって術後に明らかな症状の改善が認められた.他の2症例においてプレドニゾロン等の併用にて症状の改善が認められた.<BR>自覚的なスケールを用いた扁摘後のベーチェット病の改善度を判定した結果は, 今回示した4症例全てにおいてスコアの改善が認められ, 扁摘への満足度は高いものと思わた.
著者
中田 誠一
出版者
日本口腔・咽頭科学会
雑誌
口腔・咽頭科 = Stomato-pharyngology (ISSN:09175105)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.181-184, 2008-03-31
参考文献数
3

アメリカは民間の医療保険が発達している. そのため民間医療保険側からの医療に対する制約が多く, 患者側は多大な医療保険を払わされる上に, かつ指定された医療機関しかかかれない保険があるなど負担が大きい. 睡眠医療に関しても夜間の睡眠検査料は日本と比べると法外なものであり, その背景に経済市場原理が働いていると思われる. 睡眠検査は睡眠センターというところで一括して行われ, 診断とともにその治療に関与して, かつCPAP治療はアメリカでは患者本人が直接, 業者からCPAP機器を購入し自分で自己管理という形式をとるため日本とは診療形態がまったく異なっている. アメリカで睡眠にかかわっている実地医家は, CPAP治療に脱落した患者に対してコンサルタント料や手術を希望すれば手術費用などを徴収することによって医療が成り立っていることがわかった.
著者
HORMANN Karl ALEXANDER Baisch
出版者
日本口腔・咽頭科学会
雑誌
口腔・咽頭科 = Stomato-pharyngology (ISSN:09175105)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.231-238, 2004-12-10
参考文献数
40

Obstructive sleep apnea (OSA) is characterized by nocturnal collapsing of the upper airways. Consequently complete cessation of breathing or reduced breathing phases appears. OSA is a widespread disorder affecting up to 11% of the male and up to 6 % of the female population. It is associated with serious consequences such as myocardial infarction, stroke, hypertension and traffic accidents. Nasal continuous positive airway pressure (nCPAP) ventilation is the gold standard in the treatment of obstructive sleep apnea syndrome (OSAS). Long-term compliance rates do not exceed more than 60 to 70 %. Other options like surgical procedure exist. But only one surgical procedure won't be successful in cases of moderate and severe OSA because one surgery will enlarge the airway only at one location. Alternative multi-level surgeries are of interest, combining procedures at the level of the base of tongue and the soft palate in order to stabilize the whole upper airway like the CPAP-ventilation. Several multi-level surgery concepts exist. Our multi-level surgery based on the hyoid suspension with the combination of a radiofrequency therapy of the tongue base brings out the effectiveness of this concept. With this concept we achieve a success rate of 57.6 %; this result situates us at the average level of the cited multi-level surgery studies. With this success rate this protocol can replace the CPAP mask especially in cases with CPAP intolerance or decline
著者
押田 茂實
出版者
日本口腔・咽頭科学会
雑誌
口腔・咽頭科 = Stomato-pharyngology (ISSN:09175105)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.269-274, 2004-02-29
参考文献数
8

医療に関連して生じた事故を医療事故といい, 医療事故は医療のあらゆる場面において発生してくる可能性がある.医療事故が発生した場合, 患者あるいは家族や遺族が医療関係者にクレームをつけたり, 損害賠償を求めたりすると, 医事紛争になり, 患者側が裁判を提起すると, 医事裁判になる.医療事故が発生した場合には,(1) 民事責任の有無 (最も多い),(2) 刑事責任の有無,(3) 行政処分の有無が問われる.<BR>口腔・咽頭疾患に関する民事判決の特徴としては, 1億円を超える判決が最近4件も見られることであろう.いずれも呼吸器系と密接な関係があるので, 患者が死亡したり, 重症な身体障害例である.咽頭腫瘍生検で内頸動脈を損傷したため死亡したケースでは, 業務上過失致死罪で罰金50万円に問われている.<BR>医療事故防止のためリスクマネジメントで最も強調されなければならないのは, 「犯人探し」ではなく, 「真の事故原因を究明し, 事故防止のシステムを構築し, 事故を減少させること」である.
著者
菊池 淳 坂本 菊男 中島 格 江崎 和久 楠川 仁悟
出版者
日本口腔・咽頭科学会
雑誌
口腔・咽頭科 = Stomato-pharyngology (ISSN:09175105)
巻号頁・発行日
vol.16, no.3, pp.317-326, 2004-06-01
参考文献数
13
被引用文献数
9

睡眠時無呼吸症候群 (SAS) に対するUPPPの適応を, 外来診療の段階の簡易検査で決められないか検討した.用いた検査は, 口腔・咽頭の所見, セファログラム, いびき音テスト, AHIの結果である.根治になるための条件として,(1) 口蓋扁桃肥大 (2) いびき音テストで咽頭閉塞が左右型 (3) 顎顔面形態のリスクが小さい, ことが考えられた.顎顔面形態の評価には, 健常者のプロフィログラムを正常フレームとして, 患者のセファログラムに当てはめる方法で行った.この方法で, 簡易に顎顔面形態のリスクを判定することができた.また, UPPP単独では根治的効果が得られなくても, CPAPなどSASに対する他の治療法を補助するための治療として重要であると考えられた.
著者
齊藤 達矢 川野 健二 ヤーイー アン 笠井 美里 池田 勝久
出版者
日本口腔・咽頭科学会
雑誌
口腔・咽頭科 = Stomato-pharyngology (ISSN:09175105)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.265-269, 2004-12-10
参考文献数
6

特発性味覚性鼻漏の1例を報告した.症例は44歳の女性で幼少時より食事中に水様性鼻漏を認めていた.顎・顔面の手術歴はなかった.砂糖による鼻漏の誘発試験では, 抗コリン作動性の薬剤によって前処置を行った側の鼻漏は他側に比べ減少したが完全に抑制することは出来なかった.特発性味覚性鼻漏と診断し, 後鼻神経切断術を施行した.術後誘発試験を繰り返し実施しているが鼻漏は認められていない.味覚刺激によって誘発される水様性鼻漏は味覚性鼻漏として知られており, 原因として顎顔面や耳下腺の手術, 顔面外傷がある.今回我々はこれらの既往を持たない特発性味覚性鼻漏の1例を経験し後鼻神経切断術で良好な経過を得た.
著者
川名 尚
出版者
日本口腔・咽頭科学会
雑誌
口腔・咽頭科 = Stomato-pharyngology (ISSN:09175105)
巻号頁・発行日
vol.14, no.3, pp.237-242, 2002-06-01
参考文献数
8

単純ヘルペスウイルス (Herpes Simplex Virus, HSV) の感染部位は皮膚粘膜であり口腔咽頭もその主なものの一つである.特にHSVの1型は口腔内の感染が自然感染部位であり, 口腔咽頭のHSV感染は耳鼻咽喉科の日常診療でしばしば見られると思われ改めて産婦人科医の私が論述するまでもないと思う.しかし, 最近はgenital-oralという性行動様式が頻繁に行なわれるようになり, 性器に感染しているHSVが口腔咽頭にも感染することがあり本シンポジウムに単純ヘルペスウイルス感染という課題がとりあげられたものと思う.筆者は性器ヘルペスの臨床研究を行なってきたが, 口腔咽頭についての検討を行なってこなかったので直接本学会の会員の方にお役に立てることは出来ない.そこで性器ヘルペスの臨床を述べてgenital-oral transmissionの背景をご紹介することで責めて果たしたいと思う.
著者
三鴨 廣繁 山岸 由佳
出版者
日本口腔・咽頭科学会
雑誌
口腔・咽頭科 = Stomato-pharyngology (ISSN:09175105)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.257-267, 2008-06-10
参考文献数
16
被引用文献数
2

最近5年間の性感染症の疫学データを見る限り, 4つの代表的な性感染症である性器クラミジア感染症, 淋菌感染症, 尖圭コンジローマ, 性器ヘルペスのうち, 男女ともに前二者は, 減少もしくは横ばい傾向にある. その背景には, 医療関係者および行政機関による性感染症に関する啓発活動の成果も関係していると考えられる. しかしながら, 性器クラミジア感染症, 淋菌感染症ともに依然として1995年頃のレベルには戻っていないことに着目する必要がある. 特に, ウイルス感染症である尖圭コンジローマ, 性器ヘルペスにおいては, わずかではあるが増加傾向を示していることも注目に値する. さらに, 日本人男性において, 性感染症としてのHIV感染も増加しつづけている. また, STD関連微生物の性器外感染, 性器クラミジア感染症における持続感染, 淋菌感染症における薬剤耐性菌, 性感染症関連微生物としてのマイコプラズマ・ウレアプラズマの意義などが明らかにされつつある. STDの性器外感染に関しては, orogenital contactの一般化など最近の性行動の多様化を背景として, クラミジア・トラコマチスや淋菌の咽頭感染などが増加しているという報告も多い. これらの微生物が咽頭に感染しても無症状であることも多いが, 確実に第3者への感染源となり得る. したがって, STD対策にあたっては, 耳鼻咽喉科医や内科医の協力が不可欠な時代を迎えたと言っても過言ではない. さらに, クラミジア感染症では, 咽頭に感染した症例では, 性器に感染した症例と比較して, 治療に時間がかかることも明らかになってきている. 臨床医には, 現代の性感染症から国民を守るために, 精力的な活動を展開していくことが求められている.
著者
余田 敬子
出版者
日本口腔・咽頭科学会
雑誌
口腔・咽頭科 = Stomato-pharyngology (ISSN:09175105)
巻号頁・発行日
vol.14, no.3, pp.255-265, 2002-06-01
参考文献数
25
被引用文献数
1

口腔咽頭梅毒のほとんどは性感染症としての第1・2期の顕症梅毒である.日本でも今後口腔咽頭梅毒の増加が危惧されている.<BR>当科で経験した23例からみた口腔咽頭梅毒の特徴は, 第1期病変で受診する症例は少なく第2期の粘膜斑"butterfly appearance"や乳白斑を呈して受診する症例が多いこと, 性器病変を伴わない例が多いこと, '98年以降HIV感染を合併している同性愛男性例が増えてきたことが挙げられる.<BR>口腔咽頭梅毒を的確に診断するため, 10代から高齢者までの患者の口腔咽頭病変に対し常に梅毒の可能性を念頭に置きながら対処し, 顔面・手掌.頭髪などの皮膚病変の有無にも着目することが有用である.
著者
中島 逸男 谷垣内 由之 吉田 博一 中村 昭彦 馬場 廣太郎
出版者
日本口腔・咽頭科学会
雑誌
口腔・咽頭科 = Stomato-pharyngology (ISSN:09175105)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.195-201, 2001-02-28
被引用文献数
1

11歳の男児が耳痛を主訴に近医を受診した.局所治療を受けたが症状が軽快しないめ他院を受診した.そこで舌の腫瘤を発見され, 精査・加療目的に当科を紹介された.病変は右舌縁から口腔底にかけ表面不整な潰瘍を呈し, 周囲の硬結は舌正中を越えていた.生検にて高分化の扁平上皮癌と診断された.画像診断も含めた全身検索の結果, 入院時病期分類はT4N0M0 stage IVと診断された.化学療法 (5-Fiuorouracil, Cisplatin) 2クール施行したところ腫瘍はわずかに反応を示し, 縮小するかと思われた.しかし, その後の放射線外照射中にも腫瘍は増大し両側の扁桃窩まで広がりをみせ, 3回の動注化学療法も効果なく, 初診から10ヵ月後に死亡した.
著者
熊井 惠美
出版者
日本口腔・咽頭科学会
雑誌
口腔・咽頭科 = Stomato-pharyngology (ISSN:09175105)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.179-188, 2001-02-28
被引用文献数
9

北海道におけるシラカンバ花粉症中のOASが増加している.今回, シラカンバ花粉飛散時期の約3か月間に当院を受診した鼻アレルギー患者678名中, OASと診断したのは248名, 36.6%だった.また, シラカンバ花粉症276名中, 135名, 48.9%がOASであった.シラカンバ花粉症OASで84%がバラ科果実を含む複数の原因食物により症状を起こし, 最多は18種類であった.臨床症状は三叉神経領域のかゆみと腫脹が80%以上を占めるが, 咽喉の絞扼感4.4%, 呼吸苦8.1%, 咳3.7%, 蕁麻疹3.0%, 消化器症状8.1%なども見られた.症状発現までの時間は, 1分以内37.7%, 15分以内88.2%であった.
著者
高原 幹 野沢 はやぶさ 岸部 幹 原渕 保明
出版者
日本口腔・咽頭科学会
雑誌
口腔・咽頭科 = Stomato-pharyngology (ISSN:09175105)
巻号頁・発行日
vol.15, no.3, pp.277-283, 2003-06-01

掌蹠膿疱症は扁桃病巣感染症の中でも代表的疾患であり, 扁桃摘出術が非常に高い治療効果をもたらす疾患である.当科における45例の検討でも, 有効以上の効果は38例 (85%) に認められ, 高い改善率を示した.術後改善度と年齢, 性別, 胸肋鎖骨過形成症合併の有無, 病悩期間などの患者背景や, 血清ASO, ASK, IgA, IgM, IgG値, 扁桃病理組織におけるT細胞領域, B細胞領域の面積比の相関を検討した所, T細胞領域において術後改善度と正の相関が認められ, 術後改善度を予測する因子となり得る可能性が示唆された.<BR>以前より, 掌蹠膿疱症扁桃の病理組織において, T細胞領域の拡大が認められる事が報告されている.このT細胞領域では, CD25陽性活性化T細胞の増加が認められ, T細胞制御因子 (CTLA-4, Smad7) のmRNA発現低下が認められたことから, その拡大はT細胞の制御機構の障害による活性化, 増殖によるものと推測された.T細胞制御の障害は無秩序な免疫反応を助長し, 自己抗体産生に繋がることが予想され, この事が掌蹠膿疱症の病因に関与している可能性が示唆された.このことから, T細胞の活性化を表す指標が術後の改善度を予測する因子になる事が予想される.その一つとして, T細胞領域の計測が考えられるが, それ以外にもT細胞の活性化を反映するより簡便な指標が存在する可能性もある.より高い改善率を目指すために, それらの指標に関してさらに検討を進める必要があると考える.