著者
原 悠樹
出版者
農村計画学会
雑誌
農村計画学会誌 = Journal of Rural Planning Association (ISSN:09129731)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.249-254, 2012-11-20
参考文献数
15

本研究では,第一に都市近郊の植木業の変遷を整理し,植木業がまちづくりと協働する意義を抽出する。第二にまちづくり活動への参与観察を通じて,植木業とまちづくりの関係構築の実態の把握と課題の抽出を目的とする。藤沢市植木業の変遷をIII期にわけて,組合活動と消費者との関係を纏めた。第III期の植木業とまちづくりの関係構築の実態とその課題を、二つのまちづくりから考察すると、1)御所見地域では地域内外の住民との交流に於いて植木業の持つ魅力が再認識された。2)鵠沼地域では、従来の建設業や行政に代わり地域の緑の設計者としてまちづくり会が主導し、地域から個人宅までの緑のデザイン・管理方法の討論と合意形成,緑の知識向上が課題となる。

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