著者
原 悠樹
出版者
農村計画学会
雑誌
農村計画学会誌 = Journal of Rural Planning Association (ISSN:09129731)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.249-254, 2012-11-20
参考文献数
15

本研究では,第一に都市近郊の植木業の変遷を整理し,植木業がまちづくりと協働する意義を抽出する。第二にまちづくり活動への参与観察を通じて,植木業とまちづくりの関係構築の実態の把握と課題の抽出を目的とする。藤沢市植木業の変遷をIII期にわけて,組合活動と消費者との関係を纏めた。第III期の植木業とまちづくりの関係構築の実態とその課題を、二つのまちづくりから考察すると、1)御所見地域では地域内外の住民との交流に於いて植木業の持つ魅力が再認識された。2)鵠沼地域では、従来の建設業や行政に代わり地域の緑の設計者としてまちづくり会が主導し、地域から個人宅までの緑のデザイン・管理方法の討論と合意形成,緑の知識向上が課題となる。
著者
菅原 悠樹 小寺 正明 田中 健一 中野 博史 浮田 昌一 白沢 楽 冨谷 茂隆 船津 公人
出版者
公益社団法人 日本化学会・情報化学部会
雑誌
ケモインフォマティクス討論会予稿集 第41回ケモインフォマティクス討論会 熊本
巻号頁・発行日
pp.2C08, 2018 (Released:2018-10-26)
参考文献数
8

蛍光物質は液晶ディスプレイや照明、創薬の動物実験などの広い用途で用いられており、重要性が高まってきている。蛍光を示す化合物のなかでもBODIPYと呼ばれる二置換ホウ素原子とジピロメテンの複合体を分子骨格に有する化合物は、シャープなスペクトルを持ち、溶媒環境による波長変化の影響が小さく、量子収率が安定して高いので実用性が期待される。本研究では望ましい物理的性質を持つ新しい候補BODIPY化合物を迅速かつ正確に予測するモデルを提案する。提案モデル(MAE = 17.34、R2 = 0.90)は、量子計算モデル(MAE = 24.71、R2 = 0.84)と比較して、非常に正確な性能を示した。提案モデルが、吸収波長の予測に重要と判断した記述子には化学の知見と一致するものもあり、提案モデルの信頼性を示している。しかし提案されたモデルは溶媒情報を適切に活用できておらず、今後のさらなる改良が期待される。