著者
岡本 牧人
出版者
日本聴覚医学会
雑誌
Audiology Japan (ISSN:03038106)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.50-58, 2013-02-28
参考文献数
23

日本では2007年より超高齢社会となった。2060年には高齢者は人口の40%を占めると予測される。<br>加齢とともに難聴が進行することは良く知られているが, 数十年前の高齢者に比べ, 現代の高齢者の方が加齢変化は遅く出現しているようにみえる。<br>超高齢社会では, 高齢者は生活の質の維持とともに社会人として役割を分担する必要があるが, 会話域純音聴力は60歳代までは若年者と同様に保たれていると考えられる。加齢による難聴に対して補聴器による聴覚補償は有効である。さらに難聴が高度になると人工内耳による聴覚補償も有効である。<br>高齢化社会では生活の質の維持に聴覚的コミュニケーションが欠かせないが, 補聴器や人工内耳の公的補助は, 医療経済的, 医療倫理的観点からも合わせて考えて行く必要がある。

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要旨より引用 "高齢化社会では生活の質の維持に聴覚的コミュニケーションが欠かせないが, 補聴器や人工内耳の公的補助は, 医療経済的, 医療倫理的観点からも合わせて考えて行く必要がある" CiNii 論文 - 聴覚に関わる社会医学的諸問題「超高齢社会と聴覚補償」 https://t.co/mQwGNWaOq3 #CiNii

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