- 著者
-
辛嶋 良介
羽田 清貴
奥村 晃司
杉木 知武
川嶌 眞人
- 出版者
- 理学療法科学学会
- 雑誌
- 理学療法科学 (ISSN:13411667)
- 巻号頁・発行日
- vol.28, no.3, pp.335-338, 2013-06-20
- 参考文献数
- 8
〔目的〕肩腱板断裂に対する鏡視下腱板修復術後,入院期間中での夜間痛についてアンケート調査を行い,患者背景と鏡視所見を含め,術後夜間痛の推移に与える要因について検討すること.〔対象と方法〕腱板修復術を行った21名を対象に,術後1週ごとに夜間痛の程度,自覚する時間帯,自己での対処法について調査した.疼痛の推移より4群に分類,Kruskal-Wallis testを用い,統計学的処理を行った.〔結果〕4群間で2週以降での疼痛の程度に有意な差を認めたが,患者背景,手術所見に有意な差を認めなかった.就寝時苦痛を感じた際の患者自身での対処は,座位への体位変換を行っている例が多かった.〔結語〕夜間痛の推移に及ぼす要因は明らかとならなかったが,肢位調整として上体を起こすことが有用な可能性がある.<br>