著者
鈴木 善平
出版者
愛知工業大学
雑誌
愛知工業大学研究報告 (ISSN:03856771)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.13-18, 1975-03-30

自然児小麦色の少女は,文明の生活の中で自分の内に失われたもののあるのを知り,去って自然の中へ帰る.自然児を打ちのめした文明の力を,自然の力よりも偉大であると思い違いしてはならない.すべての力を支配する真に偉大な法則が存在する.その法則は「おだやかな法則」である.シュティフターは小麦色の少女の幸福を願い少女をこの法則に委ね,養女ユリアーナの幸福を祈ってこの法則がユリアーナの上に働くことを願った.

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