著者
内山 源 仙波 美千代 中野 友実
出版者
茨城女子短期大学
雑誌
茨城女子短期大学紀要 (ISSN:02875918)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.138-164, 2001-02-28

保健教育では論理思考や推理を用いた学習指導は皆無の状況にある。常識的内容,アテズッポー的選択肢とその場限りの理由づけによる授業等が流行,実施され,子ども自身で取り組む主体的な学習や思考を必要とするものは,実践は論外として研究も殆ど存在しない。学習し,思考・判断,比較,推理,概念化する授業が少ないのである。「面白く,当たれば楽しい授業」が「良いもの」と思われている。これでは保健,医療,福祉に対して「考える力」とそれによる「問題解決的実践力」は育たない。思考・判断,推理,比較,評価等を深め,それによって現実的保健問題に対応する能力,スキルを習熟する保健の授業である。その1つとしてConcept Map・Cognitive Mapによる保健教育がある。最近では理科教育でも採り入れられ実践がなされている。本小論では,J.Novak理論・実践を批判し,その改善・発展と必要性を実践データなどで提示した。

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