著者
深井 誠一 五井 正憲
出版者
香川大学農学部
雑誌
香川大学農学部学術報告 (ISSN:03685128)
巻号頁・発行日
vol.53, no.106, pp.25-29, 2001-03
被引用文献数
1

一重咲きタイプのバレリーナ,八重咲きタイプのアンジェリケ,枝咲きタイプのオレンジブーケの3品種のチューリップの花芽分化を走査型電子顕微鏡で観察した.バレリーナの場合,3枚の普通葉を分化した後茎頂が肥大し,その外花被,内花被,雄ずい第1環,第2環の順で3つずつの原基が分化した.その後茎頂の中央部は三角形になり,その頂部がへこみ始め雌ずいへと分化した.雄ずいが伸長し雌ずいを囲みその後花被が伸長して全体を覆った.八重咲きのアンジェリケでは,花被の分化に引き続き多数の突起状の原基が分子し,そのうち外側の多くは花被化し内側のいくつかは雄ずい化した.枝咲きのオレンジブーケでは中心の花芽の分化完成後,腋芽の茎頂は1枚の普通葉を分化した後花芽を分化した.

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こんな論文どうですか? 3つの異なる花型をもつチューリップの花芽分化と発達の形態的比較(Fukai Seiichiほか), https://t.co/C2evJ3vaKZ

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