著者
山口 律子
出版者
園田学園女子大学
雑誌
園田学園女子大学論文集 (ISSN:02862816)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.69-85, 1997-12-30

紅花染めには,黄色素をなるべく水に流出させた後に染める,まだ黄味の残っている紅(くれない)という美しい色がある。紅花からこの美しい色を引き出すために,どのような染色方法が良いのか検討した。今回は,特に,紅花染めにおいて,黄色素はどの程度除く必要があるのか検討した。1.染色香は,黄色素の抽出において,延べ抽出時間を長くするほど,黄味が少なくなり,赤味がわずかに増した。2.黄色素は,抽出する水の量が多いほど,早く十分に除くことができ,黄色素の延べ抽出時間を短縮できた。3.1回の黄色素抽出時間が短くても,抽出回数を多くすることにより,黄色素は十分に除くことができた。4.黄色素の抽出は,紅花染めをおこなうときの状況にあわせて,抽出条件を設定できることがわかった。

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