著者
松岡 勝
出版者
東京大学宇宙航空研究所
雑誌
東京大学宇宙航空研究所報告 (ISSN:05638100)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.p477-496, 1975-07

1970年から1972年にかけて5回インドで行ったさそり座X線源SCOX-1の硬X線と光の同時観測の総括をし,この結果に関連してSCOX-1で現在問題になっている2,3の点について議論する.SCOX-1は数keVから40keVにわたる熱輻射が観測されており,その原因となる高温プラズマは密度が高く光子の電子による散乱がきいてくる.観測結果の理論的考察によるとX線や光の変動とともにこの高温プラズマの物理量も変動し,特に光又はX線のフレア時ではプラズマの量が多くなることによって光子の電子散乱効果も大きくなり熱輻射のスペクトルに影響をおよぼす.この他SCOX-1は40keV以上のエネルギでかなりフラットなスペクトルのX線があり,これを発生している領域は熱輻射領域の外にあり,熱輻射は電波発生領域に対して重要な役割をはたしていると考えられる.資料番号: SA0124600000

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こんな論文どうですか? SCOX-1の硬X線と光の同時観測 (大気球特集号)(松岡 勝),1975 https://t.co/cZUOP0mLjf 1970年から1972年にかけて5回インドで行ったさそり座X線源SCOX-1の硬X線と光の同時観測の…
こんな論文どうですか? SCOX-1の硬X線と光の同時観測 (大気球特集号)(松岡 勝),1975 https://t.co/cZUOP0DOlf 1970年から1972年にかけて5回インドで行ったさそり座X線源SCOX-1の硬X線と光の同時観測の…

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