著者
大家 寛 大林 辰蔵
出版者
宇宙航空研究開発機構
雑誌
東京大学宇宙航空研究所報告 (ISSN:05638100)
巻号頁・発行日
vol.2, no.3, pp.959-972, 1966-07

ジャイロ周波数およびプラズマ周波数を含む周波数範囲でプラズマインピーダンスを掃引測定する新しいプラズマプローブとしてジャイロプラズマプローブを開発した.理論的に電子ジャイロ共鳴,シース共鳴およびハイブリッド共鳴の存在を予測していたが,まず1965年7月27日1210 JSTに発射されたK-9M-13号ロケットによる実験でシース共鳴とハイブリッド共鳴を含むジャイロプラズマプローブのデータが得られ,理論を一部実証した.特にハイブリッド共鳴周波数から正確な電子密度分布が得られた.続いて1965年10月4日に発射されたK-9M-14号ロケットによる実験では測定周波数を1.15Mcと5.01Mcの二つに固定して,共鳴の基本的な性質を観測した.その結果ジャイロ共鳴の存在を実証するとともに,ハイブリッド共鳴がイオンシースの存在およびプローブの磁場となす姿勢に無関係に定まることがわかり,これを電子密度測定に応用した場合に精度の高い結果が得られることが確認された.

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