- 著者
-
山田 尚勇
- 出版者
- 国立情報学研究所
- 雑誌
- 学術情報センター紀要 (ISSN:09135022)
- 巻号頁・発行日
- vol.6, pp.199-247, 1994-03-28
発話およびそれから派生した文章を含めた聴覚的言語のほかに、最近ではコンピュータ・グラフィクスの急激な進歩に伴って、ほとんどがまだ片こと的なものではあるが、画像に訴える視覚的言語という概念が注目されている。本稿では人間科学の立場に立って、この両者を比較し、かつ実は手話などを含む視覚的言語のほうが、言語としてはずっと古い起源を持ち、それだけに人間にとっては楽で自然なコミュニケーションの媒体である可能性を探る。