著者
福田 和展
出版者
三重大学人文学部文化学科
雑誌
人文論叢 (ISSN:02897253)
巻号頁・発行日
no.18, pp.97-114, 2001

《伍倫全備諺解》は明の郎溶が著した南戯《伍倫全備》が朝鮮に伝わり,中国語通訳官養成のための教科書として使用されていたものに,ハングルで中国語音の注音や解釈そして朝鮮語訳を施したものである。本書の序文には「雅浬並陳……最長於訳学」(正俗が並び述べられていて,最も訳学(通訳官養成のための外国語教育)に長じている。)と記されている。本稿では本書と同時期に朝鮮で中国語教科書として使用されていた《老乞大》《朴通事》との比較を通して,本書の文体,語彙,語法の分析を行い,「最長於訳学」とされる本書の言語的特長を明らかにした。

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《伍倫全備諺解》語彙、語法分析--《老乞大》《朴通事》との比較を中心に https://t.co/8zdQEQfi36

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