著者
渡邉 タミ子 鈴木 奈緒 長嶋 純子
出版者
山梨医科大学
雑誌
紀要 (ISSN:09105069)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.47-53, 2001
被引用文献数
3

本研究は,父親の育児認識や協力状況を把握し,さらに父親との意志疎通と母親の育児への満足度との関連性を明らかにすることを目的とした。その研究方法は,自記式質問紙法で保育園に通っている0~4歳児までの両親230組を対象にして実施した。その結果は,有効回収率が230組中140組(60.9%)で,以下のように要約される。1.父親の協力に対する母親の育児満足は,1日の対話時間が長い程,有意に高い傾向にあった。2.父親の育児協力の中で毎日行う行為は,「入浴の世話」40%,「遊び相手」36%,「啼泣時」19%の順で高かった。「時々する」行為の割合は,全項目共60~70%の割合であった。3.父親の育児観は,「夫婦主体」が全体の70%で,「妻が主体,夫は補助」の30%を大きく上回った。また,役割分担では,「自然に決まった」が全体の30%で,「話し合う」が9%とかなり少なかった。

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