- 著者
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門村 浩
- 出版者
- 学術雑誌目次速報データベース由来
- 雑誌
- 季刊地理学 (ISSN:09167889)
- 巻号頁・発行日
- vol.50, no.4, pp.287-295, 1998
- 参考文献数
- 18
- 被引用文献数
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サハラ南縁地帯をはじめ, 世界の発展途上乾燥地域における人類生存を脅かしてきた「砂漠化」と干ばつ影響に対する, 国際協力による対応活動は, 新たな局面を迎えている。コミュニティ・レベルの, 住民参加とNGOの支援を基調とする, 総合的・持続的発展計画の一環としての「砂漠化」対策の推進を目的とする『国連砂漠化対処条約』が発効 (1996年12月) したからである。この新たな対応戦略に対し, 我が国が実質的な貢献をなすために必要とされる前提条件を示し, 当面, 重点的に取り組むべき課題として, 現場レベルのモニタリングと評価, 社会経済的側面の重視, NGOとCBOの活動支援強化, 地域特性への配慮, プロジェクトの調整と重複の排除, 対処能力の向上と技術移転, 気候変動予測と食糧安全保障, 専門家の養成などの問題を取り上げて議論した。また, これらに対する地理学からの積極的なコミットを期待した。