著者
桜井 淑子 野々垣 幸子
出版者
名古屋女子大学
雑誌
名古屋女子大学紀要 (ISSN:02867397)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.71-74, 1980-03-31

今回は前2回に引き続き,電磁調理器の機能性と経済性を知るため,電磁調理器の新製品2種を用い,調理法の種類や試料を前2回と同様の条件にして実験を行い,改良点の有無の検討を試みた.調理時間については出力の大きい新製品も都市ガスに比べるとやはり一歩を譲り,ガスが最も短時間に調理できる.しかし燃料費については大差なかった.新旧製品を比較すると,前回の実験における「焼く」調理の場合,からたき防止装置の警告に従い,絶えず出力調整を行う煩わしさが,新製品においては自動的に行われ,他の調理法の場合同様極めて円滑に加熱できた.今回は主として5種の調理法における調理時間,燃料費などについての比較,検討を試みたのであり,加熱後の食品の成分,食味などの比較は行っていない.電磁調理器の長所が助長され,短所が改良されることを今後に期待したい.

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