著者
来田 秀雄 河合 章
出版者
近畿大学
雑誌
近畿大学農学部紀要 (ISSN:04538889)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.31-38, 1985-03-15
被引用文献数
2

大阪湾南港岸壁に接した約7万m^2の水域に厚さ約50cmの覆砂が行れたので,その後の砂質の季節的変動について調査を実施した。その結果,海底から約10cm以深の砂質は,3年間経過後も清浄に保たれていること,夏季表層部の底砂は他の近隣水域と同様に著しく悪化するが,秋季から冬季にかけてきわめて清浄な砂質に変化すること等が明らかになった。これは,秋季以後本水域では波浪が卓越し,夏季に堆積していた有機物などが,底層水の流動によって底砂から洗い出されるためと考えられる。

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