- 著者
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山下 昭
池添 博彦
- 出版者
- 帯広大谷短期大学
- 雑誌
- 帯広大谷短期大学紀要 (ISSN:02867354)
- 巻号頁・発行日
- vol.11, pp.A1-A10, 1974-03-25
1.年令および性の違いによる対象を区分し,その各々の対象群における,食品の嗜好尺度値を求めた。2.肉および乳製品類については,男性の嗜好が高く,果実類,芋類では,女性の嗜好が高い,ラーメソ,カレーライス,サンドイッチは若い人で,また赤飯,ミソ汁,餅は年令の上の人でそれぞれ嗜好が高い。3.好まれる食品は果実類の嗜好度が大きく,中でもミカソが最も大きい。女性ではシイタケ,サラダ,エビ,男性ではサシミ,バターの度合が大きい。食品の好みは,年令の若い人および女性でその度合が大きい。4.嗜好度の低い食品としては,女性で脂肉,ウイスキー,馬肉,男性でキャビア,ユバ,ラード等があり,食品を嫌う度合は,年令の若い者のグループおよび男性で若干大きい。5.嗜好の面から食品を捉えるとミカン,イチゴ,モモ等の果実類は女性に特に好まれる食品,であり,男性ではスジコ,サシミ,ビール,ミソ汁,すき焼が特に好まれる食品である。若い人および女性では,年令の上の人および男性に較べて,好および嫌嗜好係数がかなり高く嗜好の巾が大きい。