著者
津田 良平
出版者
近畿大学
雑誌
近畿大学農学部紀要 (ISSN:04538889)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.169-178, 1971-03-15

水中での物体の見え具合いは物理的要因と視覚生理との総合作用の結果として決まるものであるが、今回はその第一歩として人間の目を用いて網糸の見え方、即ち網糸の視程の研究を行なった。実験は水面の上から散乱光を照射した時の水平視程を測定すると共に、水中視程に大きな影響を与える物理的諸要因、即ち物体の色、反射率、透過率及び濁り、照射光度等をかえで視程測定を行ない、Koschmieder,Middletonの大気中の視程の理論式を実験条件に合う様に書きかえ、実測値を解析し、物理的要因とコントラストの識閾という生理的要因とに分けて視程に対する影響を調べた。 その結果、黒米では視角の小さい範囲では視角が減少すればコントラストの識閾は直線的に増加し、その直線の傾斜は水槽水の濁り、表面照度によってそれぞれ変化する事がわかった。この様な関係はBlackwellの大気中における実験でも確かめられている。

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