著者
安野 眞幸
出版者
弘前大学
雑誌
弘前大学教育学部紀要 (ISSN:04391713)
巻号頁・発行日
vol.92, pp.1-18, 2004-10

本稿は永禄七年に尾張国「二の宮」に宛てて出された定書に関する考察である。この文書の発給者は信長ではなく、彼と対立していた従兄弟の織田信清であろう。この文書の特色は第二条にあり、第二条の分析が大切なのである。ここで云う「借銭・借米」とは、未進年貢を中心とした領主貸付米・銭のことで、この文書の背景には二の宮の住民側と信清との交渉があり、住民側は反銭・棟別銭の納入を約束する見返りに「新儀諸役・家並」の免除や「借銭・借米」の破棄を認めさせたのである。

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こんな論文どうですか? 尾張二の宮宛て定書,2004 http://ci.nii.ac.jp/naid/120001506749 本稿は永禄七年に尾張国「二の宮」に宛てて出された定書に関する考察である。この文書の発給者は信長ではなく、彼と対立していた従兄弟の織田信清であろう。この

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