著者
富永 真琴
出版者
日本味と匂学会
雑誌
日本味と匂学会誌 = The Japanese journal of taste and smell research (ISSN:13404806)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.191-196, 2000-08-01
被引用文献数
2

辛味は、トウガラシの主成分である脂溶性のカプサイシンが三叉神経終末に発現するイオンチャネル型のカプサイシン受容体VR1に結合してカチオン流入から神経興奮が起こることによって知覚される。カプサイシン受容体は感覚神経C線維にのみ発現して辛味を惹起するカプサイシンのみならず痛み刺激であるプロトンや43度以上の熱によっても活性化される多刺激痛み受容体として機能する。遺伝子クローニングされたこの受容体の機能は強制発現系での電気生理学的な解析に加えて受容体欠損マウスの行動解析からも確かめられた。

言及状況

Twitter (2 users, 2 posts, 0 favorites)

"辛味のリセプター(<総説特集> 味覚のリセプター分子 4) Pungency receptor -CiNii Articles https://t.co/aBVpJqOZUO

収集済み URL リスト