著者
鈴木 伸一 熊野 宏昭 坂野 雄二
出版者
一般社団法人日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.38, no.8, pp.597-605, 1998-12-01
被引用文献数
2

本研究の目的は, ストレス対処過程のeffort-distress次元における心理・生理的反応を検討することであった.被験者は男子大学生22名であり, 実験群と統制群に振り分けられ, effort条件とdistress条件の実験に参加した.測定指標は心拍数, 収縮期血圧, 拡散期血圧, 皮膚電気伝導水準, 末梢皮膚温, effort-distress得点, 心理的反応, であった.分散分析と回帰分析の結果, effort状態では心臓血管系の反応が顕著であり, 拡散期血圧がeffort状態の変化に対応して変化すること, distress状態では抑うつ・不安反応が顕著であり, 皮膚電気伝導水準がdistress状態の変化に対応して変化することが明らかにされた.本研究の結果は, ストレス状況における認知・行動的状態とストレス諸反応との対応関係を明らかにするものであると考察された.

言及状況

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@shigekzishihara @NeoTechLab アプリ的に見ると最初にストレスを測りたい動機を定義する必要がありますが、「悪いストレス」の低減であるとすると、この論文でその評価方法はわかりますか?中身がみれないので。。。 http://t.co/JWgEkPGhQS

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